私たちLiving in Peaceは、児童養護施設で生活する中学生から高校生の子どもたちに、世の中の様々な仕事を知ってもらう機会として、キャリア教育プログラム「おしごとリップ」を行っています。
東京でスタートした「おしごとリップ」は、一昨年から関西エリアに事業展開し、2024年度は、関東2施設、関西2施設の子どもたちを対象に実施を予定しています。特に関西では、２年前から実施している生駒学園に加え、今年度新たに高鷲学園のご参加が決まり、2施設合同で開催させていただくことになりました。
4月の「おしごとリップ」は、子どもたちにプログラムの概要を知ってもらう説明会です。プログラムの説明を聞いたうえで、自分の意思で1年間の参加を決める、重要な機会でもあります。関西の2施設で実施した説明会についてご報告致します。
高鷲学園
4月21日（日）、中高生18名と職員の方々向けに説明会を行いました。子ども向けには、世の中に3万種類以上あると言われるお仕事を7つの業界に分類したうえで、毎月1つの業界をピックアップし、仕事内容や仕事のやりがいなどについて学んでいくことを説明します。「おしごとリップ」を通して、自身の将来を考えるきっかけにして欲しいという熱い想いも伝えました。
職員向けの説明会では、講座の概要に加え、「おしごとリップ」受講前後の子どもたちのフォロー体制やLIPメンバーとの連携についてご協力いただきたいことをお伝えしました。
生駒学園
4月28日(日)、新規参加4名と、彼らに受講を勧めてくれた継続参加4名の中高生に、説明会を実施しました。昨年から継続参加している子どもたちのリラックスした雰囲気を見て、新規参加の子どもたちも安心した様子。いつのまにかプログラムに溶け込んで熱心に話を聞いてくれました。
説明会の中では、通常の講座の体験版として「ミニおしごとリップ」を実施。今年度は、通信の仕事を取り上げました。子どもたちはLIPメンバーの谷口さんから電話の歴史を楽しく学び、糸電話を使ったワークで電話の仕組みを体感します。初めて糸電話に触れる子どもも多く、みんな興味津々で取り組み、最後には糸電話を介した内緒話にもトライして盛り上がっていました。
説明会終了後、5月からスタートする年間プログラムの参加について考えてもらいます。
その結果、2024年度は両施設から新規7名、生駒学園から継続9名、合わせて16名の子どもたちが参加してくれることになりました。「おしごとリップ」が生駒学園の子どもたち、そして高鷲学園の子どもたちへと広がってきたことが嬉しく感じられます。
私たちLiving in Peaceは、2024年度も、子どもたちのキャリアに対する意識向上に少しでも貢献できるよう、「おしごとリップ」のプログラムを心を込めて届けて参ります。
今後とも、皆さまのご支援を賜りますようどうぞよろしくお願いいたします。
