Living in Peaceでは、社会的養護下の子どもたちが、今後の人生に必要なお金の知識を身に着けることにより、生まれ育った環境に関わらずもっと自由に生きる、というゴールを達成するために、お金の教育事業を行っています。
第6回「自立するために超重要なお金にまつわる5箇条 + 修了式」を開催しましたので、ご報告いたします。
講座の内容
2023年4月から実施してきた高校生向けお金の教育講座もいよいよ最終回。今年度最後のお金の教育講座では、「自立するために超重要なお金にまつわる5箇条 + 修了式」というタイトルのもと、主にこれまでのお金の教育講座で学んだ内容の振り返りや、修了式を行いました。
また、これまでの振り返りだけではなく、最近急増しているSNS詐欺についての手口や、詐欺にひっかからないようにするための心構えについての講義も行いました。
今年度、お金の教育講座に参加してくれた総勢18名の子どもたちには、記念品として、社会的養護の分野において金融教育を実施されている牛堂望美さん(Ocalea+代表)作成の冊子「自立時の出発ガイド」、弊団体が作成した冊子「知っておきたいお金のヒント」、参考になる書籍の3点をプレゼント。サプライズのプレゼントに子どもたちも喜んでいる様子でした。
今回が最終回だったので、アンケートで「お金の教育講座の受講前と受講後のお金に対する考え方に変化はありましたか?」と質問したところ、子どもたちから以下のような回答がありました。
<子どもたちからの感想> ※一部抜粋
- お金の大切さを知った。
- お金の使い道に気を付けようと思いました。
- 一人暮らしを始めたらとりあえず家計簿をつけようと思いました。
- 相談することを考えるのではなく、相談してから考えることを意識するというのは、お金だけでなくこれからの人生でも大切だと思うので、これから色々迷ったことがあればその考え方を参考にしたいと思います。
また、上記以外に、子どもたちから以下のような感想があり、お金の教育講座の実施意義を再確認することができました。
<子どもたちからの感想> ※一部抜粋
- お金を大事に使おうと思いました。
- 説明が分かりやすかった。
- 楽しかったです!
- 一年間ありがとうございました。
- 今のバイト先ではお給料が手渡しなため、いくらか使ってしまうところがあるのでハウスマネー効果には気をつけていきたいと思います。自分なりに節約して生活していきたいと思います。約1年間たくさんのことを学ぶことができてとても楽しかったです。
- カードを作る時にリボ払いの項目に注意することや、借金の連鎖など学校で学んだ事を基本にプラスアルファで学ぶことができてとても楽しかったです。また、プレゼンテーションに出てくる映像や資料がとても分かりやすくて内容がスっと入ってきました。
- 後払いが実質リボ払いと同じだということを初めて知りました。身近にもこのような罠があることに気づけて良かったです。これからはうまい話ほど罠があると自分に言い聞かせながら注意して生活したいと思います。
- リボ払いや家計簿の付け方が1番印象に残っています。また、188などの相談先を学ぶことができて安心しました。
今年度、お金の教育講座を実施させていただいた3つの児童養護施設の先生方からは、引き続き講座を実施してほしいとのお声をいただいているので、来年度も継続して高校生向けのお金の教育講座を実施する予定です。
お金の教育講座を無事に1年間やり遂げることができたのは、皆様のご支援のおかげです。今後も、施設へのヒアリングや情報収集を行い、子どもたちにとってさらに意義のある講座内容にしていく所存です。受講者の数もどんどん増やしていく予定ですので、引き続きご支援いただけますと幸いです。