2023年度の第5回「おしごとリップ」を、関西では10月8日、東京では10月22日に開催しました。10月の講義は、関西・関東ともに同じ内容での実施です。
今回は「国民・住民・社会にサービスを提供する業界」にスポットを当て、LIPメンバーの吉田さんから、「地方公務員のお仕事」に関するお話をさせていただきました。
吉田さんは、民間企業から地方公務員に転職をし、また直近では再度民間企業に転職するなど多様な職業経験をされています。今回は、地方公務員時代の内容にスポットを当てましたが、官・民両方でのキャリアを踏まえて、公務員ならではの業務内容など実務に即した講義を行いました。
まず、クイズを交えながら、公務員の仕事にはいろんな種類があることを紹介していきます。そして、ご自身が地方公務員時代に経験した「待機児童ゼロを目指す仕事」「市をアピールする広報の仕事」を失敗談などの実例を用いて解説してもらいました。
ワークでは、ある架空の市の職員になったと想定し、新しい市長のもとで前の市長が作成した予算案をブラッシュアップするという体験をしてもらいます。子どもたちは、市民の要望を確認したり想像したりしながら、既存の予算から削る箇所や新しい予算に振り分ける箇所を探し、どうすれば市民が幸せに暮らせる町を実現できるかを真剣に考えていました。
ワークの発表は、記者会見の形式で実施。子どもたちには考えた予算の発表をしてもらい、その内容について、記者に扮した吉田さんから質問を投げかけてもらいます。記者の鋭い質問に対しても、子どもたちは上手く回答を返しており、吉田さん含め大人のメンバーが関心する場面も度々見られ、子どもたちの成長を感じられるワークとなりました。
最後に、公務員になる方法や公務員ならではのやりがいをお話し、大盛況のもと講義を終えることができました。
子どもたちの感想 ※一部抜粋
- 思っていたより現実的なワークで、ためになると感じた。
- 公務員は多くの人の声を聞いて考えないといけない点が大変だと思った。
- 公務員は9時~17時の仕事だと思っていたが、災害時は確かに活躍してくれているなと改めて考えることが出来た。
- 公務員の仕事内容は幅広くてびっくりした。
今年度も、「おしごとリップ」を通して、子どもたちが様々なお仕事の世界を冒険できるよう努めてまいりますので、引き続きのご支援・ご指導のほどよろしくお願い致します。