Living in Peace(以下、LIP)「こどもプロジェクト」では、社会的養護下の子どもを対象とした、お金との関わりを学ぶ教育プログラムを企画・提供しています(「お金の教育事業」)。
みなさまのご支援のもと開発させていただいた「進学シミュレーション」をリリースして1年が経とうとしています。
今年に入り、アクセス数も増え、毎月100名以上に利用されるようになりました。
改めて、寄付者の皆さまに感謝申し上げます。
お金の教育チームでは、2023年2月、茨城県の児童養護施設の先生に向けて「お金の教育事業」に関する説明会をZoomにて行いました。
【説明会の内容】
・「LIP」の紹介
・「お金の教育事業」についての紹介
・「進学シミュレーション」の紹介
・「お金の教育講座」の紹介
茨城県の先生たちへ、「進学シミュレーション」や「お金の教育講座」を紹介させていただきました。
アンケートの結果をみると、「お金の教育事業に対する説明の満足度」について80%と高い関心をいただきました。
また、「お金の教育講座を子どもたちに受講させたいか」という質問には、回答いただいた全施設で「積極的に受講させたい/機会があれば受講させたい」との回答をいただきました。
あらためて児童養護施設の子どもたちに対する「お金の教育」の必要性を再認識する結果となりました。
他にも「進学シミュレーション」に関する改善点や、実際に施設でおきている「お金の問題」についてご意見をいただき、私たちにとっても大変勉強になる機会となりました。
ここでは、児童養護施設の先生からいただいた声を、いくつか紹介させていただきます。
【参加した施設の先生たちの声】
・進学シミュレーションを使用し、次年度退所予定の子どもたちと話をしていきたい。
・施設職員からの説明では、生活指導の延長のように感じてしまう子も多い。専門の方からのお話は受け取り方も変わると思うので、前向きに受講を検討していきたい。
・施設職員としても学びが多い研修となった。お金の教育に関しては、職員も子ども同様に理解しなければいけないと反省につながり、今後に活かしたい。
・入所中に金銭感覚が心配に思う子どもたちは、実際に退所後もお金に苦労している。やはりできるだけ早い時期から、お金の教育を受ける必要があると感じた。
お金の教育チームでは、2023年5月より、児童養護施設の高校生を対象とした「お金の教育プログラム」(全6回)を実施する予定です。
今回いただいた意見も取り入れつつ、子どもたちに社会へ出てから必要な「お金の知識」を提供していきたいと考えています。
施設の先生の忙しさもあり、やはり施設の子どもたちに関してフォローできない部分もあるようです。
その部分でLIPがサポートできるところはサポートしていく所存ですし、実際に施設の先生たちからも期待する声もいただいております。
今後もより多くの子どもたちにお金の教育プログラムを届けられるよう、お金の教育チームメンバー一同尽力いたします。
今後も子どもたちの未来に繋がる機会を創出していきたいと思いますので、引き続き、ご支援・ご指導のほど、よろしくお願いいたします。