「おでかけリップ」とは、学校外での体験が少ない傾向にある、外国ルーツの子どもたちや母子生活支援施設出身の子どもたちに、社会と繋がるさまざまな体験プログラムを提供する取り組みです。
2024年度(2024年秋~2025年夏)第3回目となる今回は、2月22日(土)に都内でアイスショーを見学してきました!さらに、アイスショーを支えるスタッフの方々にインタビューをさせていただきました!

今回のおでかけリップでは、株式会社ブルーミューズ様にご招待いただき「プリンスアイスワールド2024‐2025 A NEW PROGRESS BROADWAY ROCKS! 東京公演」を鑑賞しました。
さらに、Living in Peaceからのお願いにより、アイスショーを支えるスタッフの方々に仕事内容やアイスショーの魅力について子どもたちからインタビューさせていただきました。
今回参加した子どもたちは全員アイスショーの見学は初めてで、子どもの一人は鑑賞前に「テレビでしか見たことないから生で見るの楽しみ」と話してくれました。
ショーのテーマはミュージカル。ブロードウェイ・ミュージカルを中心に、ウエストエンド、ウィーン・ミュージカルからROCKのビートあふれる人気ナンバーを揃えた構成となっていました。
また、日本のフィギュアスケート界を代表する豪華ゲスト(荒川静香、宇野昌磨、織田信成、田中刑事、本田真凜、高橋大輔&村元哉中)が登場し、大盛況の公演となっていました。
子どもたちは、アイスショーの世界に入り込み、次々に決まるジャンプやスピンなどの技に目を輝かせて、拍手を送りながら鑑賞していました。
「スピンが速すぎてびっくりした!」、「男の人が女の人持ち上げるの(リフトの技)すごかった!」、「バク転みたいなのすごかった!」と感想を言ってくれました。
終演後のMeet&Greet(スケーターの方々と観客の交流の時間)では、子どもたちのすぐ前までスケーターが来てくれ、先ほどまで圧巻のスケーティングを披露していた方を間近で見ることができました。子どもたちはスケーターに手を振りながら、記念にたくさん写真を撮っていました。
Meet&Greet後には、今回のショーを支えているスタッフの方々(舞台監督補、制作、衣装の方)に仕事内容やアイスショーの魅力について子どもたちからインタビューさせていただきました。

子どもたちは最初は何を質問すべきか迷っている様子でしたが、少しずつ自分から質問ができるようになり、スタッフの方々から語られるアイスショーの裏側に興味深く耳を傾けていました。以下は衣装を担当されているスタッフの方へのインタビューのやり取りの一部です。
子ども:衣装の生地で気を付けていることはありますか?
衣装スタッフの方:激しく動くのでなるべく伸びる素材を選んでいます。ジャケットなどのやや動きにくい衣装の場合は、脇の部分など見えにくい箇所に良く伸びる素材を使用しています。
子ども:制作した衣装が、スケーターがあまり好きではない色だった場合はどうしますか?
衣装スタッフの方:なるべくその人に似合う色を選定して制作していますが、もしスケーター本人が納得いかない場合は、なるべく希望に沿うようにしています。
子ども:仕事をしていて嬉しい瞬間はどんな時ですか?
衣装スタッフの方:初回の公演を無事に迎えられたときや千秋楽のときに、やってきてよかった!と感じます。制作した衣装をかわいい!と思ってもらえた時も嬉しいです。
普段はなかなか聞くことができないアイスショーの裏側を知ることができ、大変学びの多い時間となりました。お忙しいところ、お時間を頂戴しインタビューを受けてくださったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。
子どもたちにはショーの休憩時間及び終演後に日記を書いてもらいました。以下は日記の抜粋です。
・全体的にすごく盛りだくさんでとても楽しく満足しました。アイススケートでこんなにもいろいろな技ができることを初めて知りました。どの人もかっこよく、技がキレッキレですごかったです。また機会があれば見に行きたいです。
・いつもはテレビでしかみれなかったことを今日自分の目でみれてよかったです。一人でさいしょから最後までかんぺきに踊れたりしていてほんとうにすごい感動しました!!
・しーんとしたやつとガッとしたやつがあって、さいこうだった!
・初めてスケートを生で見た。音楽にのってスケートしていてかっこよかった
日記を書くことで振り返りをするだけでなく、子どもたちの成長も確かめることができます。それぞれ楽しい時間を過ごせたようで大変嬉しく感じました。
末筆ながら、今回アイスショーにご招待いただいたブルーミューズ様並びにインタビューにご協力いただいたスタッフの皆様に重ねて感謝いたします。
今期のおでかけリップは、第4回、第5回と続きます。今後も皆さまに優しく見守っていただき、ご支援賜れますと幸いです。