新年あけましておめでとうございます。
皆様方におかれては、新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
毎年末に発表される「今年の漢字」、昨年2022年は「戦」でした。
「戦」は「盾(単)」と「矛(戈)」が合わさって生まれたことばで、一般的に「たたかい」や「いくさ」を表しますが、「恐れ慄く」という意味も含まれています。
「今年の漢字」は一般の応募で決定されるものであり、いまを生きる私たち一人ひとりの心のうちを照らし出す鏡でもあります。
昨年は「ウィズコロナ」へ移行するなかで、コミュニケーションの形を変えながらも、人と関わりやすい状況が少しずつ生まれてきました。一方で、世界全体を見渡したとき、予期しえなかったかたちで理不尽な争いや暴力が繰り返され、突如として闇に突き落とされるような衝撃を覚え、哀しみ、恐れをいだいた人は少なくないはずです。
日本、そして世界中に溢れた混沌とした物語のなかで、私たち一人ひとりは何を大切にし、何を志し、生きていくのか。
私たちLiving in Peaceは、この地球上にあって命を宿している私たちのありようで、社会はあるべき姿に変えられるものと信じています。
私たちが生きた年が「戦」という字によって象徴されてよいはずはない、とするならば、ここから始まる新たな年を、そうではない可能性に向かって開いていかねばなりません。
“Living in Peace” ——すべての人が平和においてその生を輝かせられる社会へ。
今こそ、私たちの名前に恥じない歩みであることを念じ、一人でも多くの方と手を携えながら、その志を精一杯のかたちにして参ります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
代表理事 龔軼群、中里晋三