当団体の2022年度年次報告書(アニュアルレポート)を公開しました。
途上国での貧困問題に取り組むマイクロファイナンスプロジェクトでは、アフリカのケニア共和国でタクシードライバーをはじめとする低所得者層向けに融資を行うファンドのデューデリジェンスを行いました。
また、インドネシア・バリ島で気候変動に起因する農家の貧困に取り組んでいるパートナーのシュアコと協力し、現地のコーヒー豆の販売を支援し、生産農家にバイオマスキット1台を提供できる利益を上げました。
こどもプロジェクトでは、奈良県大和高田市のこども食堂でフードパントリーを継続するほか、学生団体「ハートレスQ」と協力して小学生向けのプログラミング教室を開催しました。
また、世田谷区の里親制度の普及啓発のサポート、母子生活支援施設の紹介パンフレット制作の協力などを行いました。
日本で暮らす難民の方々の経済的自立、社会統合を目指す難民プロジェクトでは、日本語学習支援、大学生の就労支援を行いました。
また、移民・難民二世のキャリア形成に関する大学との共同研究において、調査報告書とLiving in Peaceとしてのアクションプランを発表し、企業向けに組織の文化的多様性を評価する指標作りを始めています。
くわえて、プロジェクト横断事業として、「移民・難民のこどものいのちを守る基金」の支援報告を公開しました。また、日本語学習の機会や地域社会とのつながりを持ちづらい外国ルーツのこどもたちに、「自分の将来を考えるきっかけ」を提供するための事業を計画してます。
アニュアルレポートにはこれら事業の報告に加え、支援対象者の方々の声や、活動するメンバーの想いを紹介しております。また、Living in Peaceの設立15周年を迎えたことから、団体の創設者である慎泰俊と、その意志を引き継いで2018年から代表理事を務める龔軼群、中里晋三が、Living in Peaceのこれまでとこれからについて語り合いました。
2022年度も多くの方々からご支援いただき、1億345万円の寄付を受け入れました。
支援いただいた方々のご期待に添えますよう活動を継続してまいります。
今後とも、Living in Peaceをどうぞよろしくお願いいたします。