グリーンビジネス支援
(事例:インドネシア)

グリーンビジネス支援の背景
私たちLiving in peaceは「機会の均等を通じた貧困削減」を目指していますが、貧困と環境・気候変動問題には大きな関係があります。
たとえばインドネシアでは、人口2.7億人のうち約30%が農業に従事しています。
しかし一部の地域では、気温上昇、降雨量の変化や海面上昇などの気候変動の影響から従来の農業を継続することが難しくなっており、収穫量や収入が安定しなくなったことで、農家の貧困も大きな社会問題となっているのです。
Living in Peaceは、気候変動が起こることを前提とした場合に、現地農家が収入を安定的に確保し、向上させるためにはどのような対策をするべきか考え、そして自らが取り組むことができる対策を実行している、現地のパートナーの支援を開始しました。
一杯のコーヒーから、気候変動に起因する農家の貧困問題克服に挑戦
私たちは2020年からインドネシア・バリ島で「気候変動に起因する農家の貧困」に取り組んでいるパートナー「su-re.co(シュアコ)」の支援を始めました。

バリ島の美しい海辺で活動するsu-re.coは、気候変動によってこれまで通りの農業を続けることが難しくなってしまった農家を支援するために立ち上がった「科学×クリエイティブ」のプロフェッショナル集団です。
su-re.coが実行する3つの対策
1)気候変動に強い農作物を作ることを農家に進めること 2)農家が作った農作物を高い還元率で買い取ること 3)su-re.coの商品を世界に向けて発信し、販売すること

su-re.coは商品の売り上げの一部を農家が気候変動を学ぶための気候変動スクールの開催費用と、クリーンエネルギーを生成するためのバイオガスキットを導入するための資金に充てています。

su-re.coのコーヒーのパッケージは、su-re.coに関わる人々がモチーフになっています。
原料を適正な価格で買い取るだけでなく、収益の一部を生産者の支援事業に充てるという取り組みは、通常のフェアトレード商品にはない大変ユニークなものです。
2020年には、su-re.coとの共同でクラウドファンディングを実施。
支援者へのリターンとして、これらの商品を日本の皆様のもとにお届けする初めての機会となりました。

グリーンビジネス支援の今後
インドネシアに暮らす200万人がコーヒー農家です。
農家の人々にクリーンな熱源を届けるためには100万台のバイオガス生成キットが必要です。
su-re.coの活動は、毎朝の一杯のコーヒーから気候変動を抑える取り組みをスタートできることを教えてくれます。
私たちLiving in Peaceは今後、su-re.coとの共同でsu-re.coの商品を日本で販売できる体制構築やマーケティング・営業活動を実施し、日本からの支援がインドネシアの農家に届く仕組みを作っていきます。









