りっぷキッチン

Living in Peaceは、子どもたちが孤立することなく、安心して生活することができる地域コミュニティを創出すべく、こども食堂「りっぷキッチン」を中心としたコミュニティ創出事業に取り組んでいます。

地域に根差した支援

子どもが成長していくためには、安定した生活基盤や豊かな社会関係資本が不可欠です。

しかし実際には、子育てに割ける資源を多くもたない家庭や、社会関係資本が十分でないコミュニティで生活する子どもが少なくありません。そうした子どもに支援を届けていくためには、その支援が地域に根差したものである必要があります。

そこでLiving in Peaceは、奈良県大和高田市に支援拠点として、子どもであれば誰でも無料であたたかい食事を食べることができるこども食堂「りっぷキッチン」を立ち上げました。

りっぷキッチンの様子

りっぷキッチンのある大和高田市は、生活保護及び就学援助を受けている家庭の子どもが約4人に1人いるとされているにもかかわらず、学習支援や居場所づくり事業等、子育てにに必要な支援がほとんど実施されていない地域です。

また、高齢化により地域の自治会の構成員が高齢化しており、自治会に所属しない子育て世代との世代間分断が生じているため、社会関係資本が子どもや子どものいる家庭に届きにくい状況となっています。

そこで、地域の誰もが訪れることのできる「みんなの食堂」としてりっぷキッチンを運営しつつ、そこを拠点に地域のコミュニティ創生、支援の拡充を図っていくことが狙いです。

これまでの活動

2018年6月からこども食堂を始めて、延べ数百人以上の子どもたちに食事支援を実施してきました。

初めは人数が少なかったものの、お越しいただいた子どもやご家族からの口コミで徐々に認知度が上がり、現在は食堂としてのみならず、子どもたちの遊び場や、心の拠り所といった居場所としての役割を果たすようになってきています。

また、2020年からはコロナ禍でこども食堂の運営が滞る一方、支援が必要なこどもや家族に対して食事支援を継続すべく、新たな取り組みとして一時的に食材の配布を実施しています。

食材配布利用者の声
 
・シングルマザーの上、学校も行けず子どもを家に置いての仕事となって、このような取り組みに励まされ感謝しています
・すごく助かり、子供も楽しみにしてました!宅食があるおかげで心にゆとりが出来ました
・給食がなく、自宅で昼食を賄うことは、金銭的にも精神的にも時間的にも結構な負担で、そんなときに宅食の提供があり本当にうれしかったです

くわえて、2020年からは子どもの孤立予防に取り組む認定NPO法人PIECESと共同で、奈良地域でこどもを支援する大人の育成を行う、市民教育プログラムを開始。今後は、地域の子どもたちを対象としたキャリア支援のにも取り組む予定です。

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