Living in Peaceは、社会的養護下の子どもたちにより家庭的な養育環境を提供すべく、里親制度の普及啓発、里親のリクルーティング支援などを行っています。
圧倒的に低い里親委託率
日本には、さまざまな事情から実家庭で生活できない子どもが約42,000人存在します。
そうした子どもたちを家庭で預かり、育てるための制度が「里親制度」です。
子どもの権利条約に謳われるとおり、すべての子どもが「家庭環境の下で幸福、愛情及び理解のある雰囲気の中で成長すべき」という前提において、家庭のなかで特定の大人との愛着関係に基づいた養育を行う里親制度は社会的養護の中で重要な位置づけを占めています。
2017年には厚生労働省が制定した「新しい社会的養育ビジョン」には、これまで日本におけるスタンダードであった施設養育から、里親を中心とした家庭養育に重きを置く方針に転換することなどが記されました。
しかし、日本は諸外国と比較して里親への委託率が非常に低くなっているのが現状です。
行政と協業した普及啓発活動
そこでLiving in Peaceは、世田谷区でフォスタリング事業を手掛ける児童養護施設・東京育成園と2019年より協業を開始し、里親制度の普及啓発事業の企画・運営を共に実践しています。
2020年10月にはフォスタリング機関の公式ホームページ「世田谷の里親相談室 SETA-OYA」を公開。
サイト構成、コンテンツの企画制作をサポートするほか、運用改善のレポート業務など、子どもたちが温かい家庭で生活できるよう、さまざまな取り組みを行っています。
そのほかにも、専門性を持つメンバーが、SNSを活用した情報発信、普及啓発イベント開催、体制の整備、里親家庭の養育相談援助の強化など、さまざまなサポートを実施。
将来的にはすべての里子が地域の中で適切な養育を受けられる環境を用意できるよう、行政と手を取りながら事業を推進して参ります。