
Living in Peaceマイクロファイナンスプロジェクト(以下、LIP-MF)では昨年から、カンボジアのマイクロファイナンス機関(以下、MFI)へ訪問させていただいています。
マイクロファイナンスを利用する現地の人々の状況を実際に見て調べたり、働くスタッフとの交流を通してマイクロファイナンス全般の理解を深めることを目的としています。
※昨年の訪問記はこちら→☆☆☆

初めまして、LIPの的場です。
本業はフリーランスのソフトウェアエンジニアをしております。LIPのメンバーとして、昨年の夏頃からJC Financeの業務を有償でサポートさせていただいております。
今回は、サポート開始から約半年が経過し、より一層の業務改善を進めるため、JC Financeのメンバーと直接お会いしてきました。
現地での取り組み
LIPでは、JC Financeの業務サポートとしてJC Financeのメンバーが顧客審査をよりスムーズに行えるように以下の2点に取り組んでおります。
- 実践的な財務知識のトレーニングの提供
- 審査基準の改定
今回の渡航では特に2番目の審査基準の改定を現地で進めました。
JC Financeのマネージャー2人は英語も堪能であるため事前に英語の資料を用意しておきました。その資料の中で既存の顧客審査内容にどのような項目を追加すれば顧客ヒアリング内容の一貫性や信頼性が向上するかを提案して具体的な内容の部分まで受け入れて頂きました。


またJC Financeの日本人のお二人はクメール語がとても流暢なので途中はすごく助けて頂きました。


新しい審査内容は2025年1月より試験運用を開始しています。
また審査プロセスをヒアリングしていく中で、システム連携やExcelと審査システムのデータ連携に改善の余地があることが分かりましたので、一部データ連携の自動化も進めていく予定です。

カンボジアの年末年始
今回は2024年12月29日〜2025年1月3日までカンボジアに滞在しました。行きと帰りの1日はほぼ移動日でしたが、年末年始を海外で過ごすのは初めてなので貴重な経験となりました。
ニューイヤーイベントでは、川沿い(おそらくメコン川)で盛大な花火が打ち上げられていたのですが、観光客が非常に多かったため近くには行けませんでした。



カンボジアでは、日本のように西暦の年末年始に長期休暇を取る文化はないようで、JC Financeの皆様も1月1日だけ休み、それ以外の平日は通常通り働いていました。また、1月1日も飲食店などは普段通り営業しており、生活に全く困ることはありませんでした。
今後の意気込み
オンラインではなかなか進めづらかった話し合いもまとめることができ、次のアクションプランやスケジュールも確定させることができたので、今回の渡航は非常に有意義でした。現地で直接話していると、業務のオペレーション改善に対して新たな課題も見つかってきましたので、その部分も時間の許す限りサポートしていきたいと思います。
※Living in Peace マイクロファイナンスプロジェクトでは、金融アクセスの向上を通じた機会の平等と貧困削減に取り組んでおります。(マイクロファイナンスPJ概要はこちら)