関西おしごとリップ
7月9日に第3回「おしごとリップ」を関西で開催しました。今回は、7つの業界の中から「農林水産業」のおしごとを取り上げました。講師として、農林水産省の郡さんをお迎えし、「農・畜産業と食」をテーマにお話をしていただきました。
農林水産省のキャリアの中で、郡さんは、「農・畜産業と食」に関する様々な課題解決の施策に携わってこられました。自然の恩恵を受けて営む「農林水産業」は地球温暖化や少子高齢化による人手不足などの社会課題と密接に関係します。そのため、講義ではまず、「農・畜産業と食」の課題を子どもたちの身近なところからクイズ形式で教えていただきました。
子どもたちは、日本がこんなにも自分たちの食に関して輸入に頼っていることを知り、驚いていました。そして、日々の自分たちの食べ物の選択が世界や日本の環境や経済に影響を及ぼすことを学びました。
また、農産物を消費者に届けるまでにも多くの人が関わっていて、世の中には農・畜産業に関するたくさんのお仕事があることを学びました。
ワークでは、このままでは将来、お肉が食べられなくなるかもしれないという課題を設定して、どのような解決策があるか、グループで話し合い発表をしてもらいました。課題をとらえ解決策を考える中で、日常生活の中でもできることがあることに気付きました。
ワークのあとは、農林水産省の具体的なお仕事を知る時間。豪雨災害の初期対応にあたった例を通して、仕事に取り組む際に大切にされていることを子どもたちにお話いただきました。
最後に、「食」を守るためには、一人一人の行動が大事!というメッセージを伝えていただき、子どもたちの感想を聞いていても、そのメッセージが伝わった様子が窺えました。
<子どもたちの感想> ※一部抜粋
- 農業は、環境と影響しあっていると思っていたが、想像以上だった。
- 食べ物を普通に食べてきたけど、ここまでの道のりがあると初めて知った。サツマイモの病気があることも初めて知った。
- 想像を超える仕事が関わっていて色々なところで苦労していることを知ってびっくりした。
- 機械を作る仕事ができたら、いろんな業界に関わることができる可能性があると思った。
皆様のご協力をいただき、今月も「おしごとリップ」を開催することができました。今後とも引き続きのご支援・ご指導のほどよろしくお願いいたします。
東京おしごとリップ
2023年度の第3回「おしごとリップ」を7月23日(日)に、つくば愛児園とクリスマスヴィレッジの中高生14名を対象に行いました。
そしてそして、今月は待望の3年ぶりの対面開催でした!
新型コロナウイルスの流行によって、約3年間ほどオンラインで開催しておりましたが、2023年5月の第5類への移行を受けて、対面開催のための準備を開始。晴れてこの日を迎えることができました。
そんな今月は、「社会・経済を支える」テーマに、LIPメンバーの松田さん・谷口さんが講師となり、「インフラ業界」とその中の「まちづくり」のおしごとにフォーカスしてお話しいただきました。
また、前段の話として、「インフラ」といういまいちピンとこない概念を「ソフト」と「ハード」の2要素に分解して説明していただきました。
ワークでは、講師のおしごとを実際に体験してみるという建付けで、架空のまちづくりに取り組んでもらいました。まちが抱える課題、それらを解決するためのソフトとハードをどう作るかなど、考えることの多い難しいワークではありましたが、頭を抱えながらアイデアをひねり出そうとしている子どもたちの姿がとても印象的でした。
最後に、講師のキャリアや人生観について話していただきました。「とにかく気になったことには臆せず飛び込もう!」というメッセージは、子どもたちにとってはもちろん、石橋を叩いて壊しそうになりがちな筆者にとっても、日ごろの行動を考えさせられるものでした。
また、今回は千葉県柏の葉での開催で、講義内でも柏の葉のまちづくりを紹介をしたこともあり、プログラム終了後に柏の葉のまち見学もしました。まちの健康づくり拠点で身体年齢や脳年齢を測ったり、自治体や民間企業が協力して整備した水辺空間を見てまわったりする中で、子どもたちは各々盛り上がっていました。
<子どもたちからの感想> ※一部抜粋
- 「まちづくり」で大切なことはやりがいや専門知識が大事ということを心に刻んだ
- ソフト、ハード、公・民・学を勉強した
「おしごとリップ」を通して、子どもたちが様々なおしごとの世界を冒険できるよう努めてまいりますので、引き続きご支援・ご指導のほど、何卒よろしくお願い致します。