9月のおしごとリップは面談回。今年の4月から新たにおしごとリップを行っている関西では9月11日、東京では9月25日に実施しました。
おしごとリップは1年間のプログラムを通じて自立に対して前向きな意欲を持てるよう設計しています。7つの業界を紹介する通常のキャリアセッションで学んだことを振り返り、将来について話す面談回を9月と2月に実施しています。
35分間の面談の中で、半年間おしごとリップに参加してみた感想や頑張ったこと、将来に向けて興味がある仕事、学校のこと、好きなゲームやアイドルの話などを、子どもたちから話してもらいます。
おしごとリップで感じたことや興味のあることを話す中でこどもたちが自らの考えや想いを言語化し、少しずつ自分自身や将来のことについて考える機会を持ってもらえるようにしています。
今回は前半のおしごとリップを振り返り、頑張ったこと・後半で頑張りたいことを事前に振り返りシートへ記入してもらい、面談の当日ではその振り返った内容をLIPメンバーと一緒に具体化していきました。
・“自分を知る”をテーマに面談と合わせたプログラムを実施
面談回では、面談だけでなく、大きく2つのコンテンツも併せて実施します。
自分の価値観や行動パターンを知る理由を、”様々な分岐点において自分に合った選択がしやすくなること”と紹介したうえで、「自己診断」ワークの実践と「しくじり先生」の講義を聞いてもらいました。
自己診断パートは、キーワードが書かれた表から自分が大事にしている16の言葉を選ぶことで、自分の類型や価値観が分かる、「キャリアノート」を使用しました。
診断結果で導かれる自分の類型を確かめて、実際に当てはまっている部分はどこなのか、そして自分の具体的な行動に落として考えると、どのような行動が当てはまっているかを考えました。
「しくじり先生」の講義ではLIPメンバーの吉田さんが自らの経験の中で“しくじった”エピソードをお話してくれました。
過去の経験をストーリー立てて、どんなことがしくじりの要因となったのか、そしてしくじりに対してどう対応したのかを面白くお話ししてくれました。
失敗をしたとしても立ち直ることが出来るというメッセージとともに、“自分を知る”というテーマに合わせて過去の経験をどのように振り返るのかを伝えてくださいました。
・同じプログラムを対面・オンラインの2パターンで実施
関東は筑波愛児園とクリスマス・ヴィレッジでZoomを用いたオンラインでの開催となり、19人が参加しました。今年はおしごとリップを4回実施し、今年初参加のこどもたちも慣れてきた様子で面談の中で色々な話をしてくれました。
関西は今年が初めての実施ですが、3回施設に訪問して対面で開催してきた中で、こどもたちがLIPメンバーに心を開いてきている様子で、ランチタイムや面談では色々な話をしてくれました。
・こどもたちからの感想(以下、原文ママ)
・普段、自分のことを考えないので、いい機会だなと思った。
・診断パートをして、その結果を類型表を見てみたら、自分にあてはまっていて、
その具体的な行動も考えられるので、その自分の性格を広げていこうと思いました。
・人と関わって、自分の価値観変わったところがあると思いました。そして今の価値観を
知れたのが良かったと思いました。
・改めて自分が将来何をしたいかを考える事ができた
・自分から見た自分と、ほかの人から見た自分はすこし違うってことを知れた。
・診断パートの所がすごいあてはまっててすごいと思いました。しくじり先生の話が
ほんとにその通りだと思いました。
・よしださんのしくじりを聞いて、目の前のことだけじゃなく先のことを考えた方が
いいなと思いました。
〈オンラインでの様子〉
〈対面での様子〉
今回が1年間のおしごとリップのプログラムの中間地点となり、来月から後半が始まります。
面談の中で聞くことのできた感想を基に、今後もよりよいプログラムにしていけるよう今後も努めてまいります。
引き続き、みなさまからの暖かいご支援・ご指導を何卒よろしくお願いいたします。