7月31日(日)、2022年度第3回目の「おしごとリップ」を開催しました。今回はNPO・NGO業界を取り上げ、16名の子どもたちが参加してくれました。子どもたちには、「素晴らしい志があっても手段が正しく考えられていないと役に立たない」ということを通して、「人のためになるって何だろう?」というテーマを考えてもらいました。
今回の「おしごとリップ」も、講義、ワーク、講師から子どもたちへのメッセージの三つのパートで実施します。
講義パートでは、海外でNGO職員として活動されており、LIPメンバーでもある小林さんを講師にお招きし、NPO・NGO業界の概要や仕事内容、キャリアパスについてお話いただきました。
ワークパートでは、カンボジアでの学校建設の失敗事例に対して、問題点とその理由、また改善点を考えるグループワークに取り組んでもらいます。プログラム準備段階では、「このワークは中高生にとっては難しすぎるのではないか?」と懸念する声もありましたが、蓋を開けてみると、想定していた以上に、多くの問題点や改善点を考えられていたことに、大人たちも驚きを隠せませんでした。「難しかった」と言いながら、たくさんのアイデアや全体発表をしてくれた子どもの様子をとても頼もしく感じました。
プログラムの最後には、講師の小林さんが働く上で大切にしていることについてのお話や、自身の経験を踏まえた進路選択に関するアドバイスをいただきました。特に、「やりたいことはこれまでの経験の中から自分で考えるもの。人が決めてくれるものではない。」というメッセージは、進路選択に悩んでいる子どもたちの心に響いた様子でした。
複数年度参加してもらっている子どもからは、「NPO・NGOの回は何度か聞いたが、毎回内容が違っておもしろい」、という声もあり、毎回の企画が子どもたちの心に残っているという嬉しさを実感できる会にもなりました。他にも、参加した子どもたちからは以下のようなコメントをもらっています。
◆参加したこどもたちの声
・NPO・NGOについて今まで何も知らなかったけど、おしごとリップを通してたくさん知れて良かった。(中3)
・たくさんのことが学べてワクワクした。皆と一緒に考えてたくさん意見をだすという普段の授業ではできない経験ができた。もっとたくさん意見を出したいと思った (中2)
・学校でNPOについて学んだ時はあまり理解できなかったが、今回のおしごとリップを通して、より深く理解できた。
・海外に行きたい!NPOで働いてみたい!(高1)
今回は、おしごとリップのプログラムを横展開するための試みとして、NPO法人アスデッサンさんのご担当者や、関西LIPのメンバー3名にも当日参加してもらいました。より多くの子どもたちにキャリアプログラムを届けられるよう、こうした機会も今後増やしていきたいと考えています。
今後も子どもたちの未来に繋がる貴重な機会を創出して参りたいと思いますので、引き続き、ご支援・ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。