Living in Peace(以下、LIP)「こどもプロジェクト」では、社会的養護下の子どもを対象とした、お金との関わりを学ぶ教育プログラムを企画・提供しています(「お金の教育事業」)。
今回は、LIPが開発したお金の教育サービス「進学シミュレーション」(2022年3月リリース)について、5月に開催された関東地区の自立支援コーディネーター会議で紹介させていただいた際の様子をご紹介します。
進学シミュレーションとは?
LIPが独自に開発した「進学シミュレーション」は、専門学校や大学に進学する社会的養護下の子どもを対象とした、資金計画に特化したシミュレーションサービスです。
奨学金やアルバイト代といった収入と、学費や生活費などの支出を入力することで、進学期間中のお金の出入りと貯金の額を自動計算することができます。
【主な特徴】
・事前登録不要、無料で使える
・スマホ、PCからアクセス可能
・主要な奨学金の額があらかじめセットされている
・「かんたんシミュレーション」「しっかりシミュレーション」2パターンからできる
・在学中の年間収支がグラフで表示される
在学中の生活費収支の推移もグラフでわかりやすく表示されるため、より進学のための計画を立てやすくなります。
なんと現在、「進学シミュレーション」で検索すると、1ページ目に表示され、少しずつ広まってきているのを感じています。
▼「進学シミュレーション」はこちら
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会議の様子
今回は、Zoomでの開催。
前半は、LIP担当者が資料をもとに説明し、実際に「進学シミュレーション」を先生方にもさわっていただきました。
【内容】
・LIPの紹介
・「お金の教育事業」についての紹介
・進学シミュレーションの紹介
・LIPが行っている「お金の教育講座」の紹介
「進学シミュレーション」を使ってみた感想
今回参加いただいた先生方に「進学シミュレーション」を使ってみた感想を伺いました。
ここでは、一部をご紹介します。
「大学、専門学校にいきたい」という夢を持つ子どもたちでも、お金関連(授業料など)を自分で調べる姿はなかなか見られません。そうした子たちに「進学シミュレーション」を教えてあげたいし、それをもとに職員たちと一緒に調べていけるとよいなと思った。「お金の教育」を早めに伝えていきたいですね。
自立支援コーディネーター M先生
実際、卒業を控えているけれどもバイトをしていない高校3年生の子がいます。卒業後のお金について具体的にイメージができていないからだと思うので、「進学シミュレーション」を使って具体的にアドバイスしていきたいです。
自立支援コーディネーター T先生
このような「こどもたちと一緒に進学シミュレーションを使ってみたい」というご意見を多数いただきました。
すでに、先生たちは施設を出たあとに向けた「お金の教育」をされていらっしゃいますので、少しでもこの「進学シミュレーション」がそのお役に立てればと感じました。
「お金の教育」今後の展開は?
今回の説明会を通して、LIPとしての役割を再認識できました。
すでに、自立支援コーディネーターの方々は、子どもたちの施設退所後の生活に役立てたいと「お金の教育」に関する取り組みはされています。しかし、子どもたちに「お金の管理は自分の身にふりかかる問題」とわかってもらうのが難しいと悩まれている様子でした。
身近にいる人が教えられるのがいいとは思いますが、LIPのような第三者が話すことで、違った考え方を持つことができるのでは、と考えます。
また、多くのメンバーが社会人ですので、社会で得た、実体験として得た「お金」の知識を伝えられると思います。
対面形式の「お金の教育」講座は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で機会が減っていましたが、今年からは子どもたちと直接話せるオフライン開催の機会を増やしていきたいと思います。
もちろん、引き続きオンライン形式での対応も可能です。
開催を希望される児童養護施設様は、お気軽に「お金の教育講座」についてご依頼・ご相談いただけますと幸いです!
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