いよいよ本年度のおしごとリップが始まりました。
第1回目の5月のおしごとリップは、「IT業界」。
講師を務めたのは、IT業界に約26年身を置いておられる、LIPメンバーの芥川さんです。
まずは、例年通り講義からスタートします。
IT業界についてよく持たれるイメージや、会社の雰囲気について紹介した後、実際どんなシーンで役に立っているのかについて説明しました。
IT業界は、日常生活では直接関わることが少ない印象がありますが、様々な業界や社会に関わるお仕事です。製造業ではロボットを自動的に動かし、小売業ではお客さんがスマホのアプリで商品を買ったり、銀行のATM、 飛行機や鉄道の運行にもITが密接に関わっています。これからおしごとリップで紹介していく業界のそれぞれに関わっています。
”システム”, “アプリケーション”, “ソフトウェア”など、IT業界ではよく使う言葉ですが、初めて聞く子どもたちには、言葉がちょっと難しかったかもしれません。そこで今回は、「IT」=「便利な道具」とまとめて表現しました。今回のおしごとリップでは、IT業界がどんな業界なのかを理解してもらうことが大切です。
ワークでは、子どもたちが、IT企業の営業担当とエンジニア担当に役割分担して、レストランのオーナーの問題解決に取り組みました。
営業担当は、レストランのオーナー役を担うLIPメンバーから、どんなことに困っているのかをヒアリングし、グループにフィードバックします。一方、エンジニア担当は、解決策になるITシステムを把握しておきます。
レストランオーナーのお困りごとを営業担当が共有し、エンジニアがIT各社のシステムを共有し、最終的にどのシステムを使えば、レストランのお困りごとが解決できるかを話し合います。
初回ということもあり、初めは子どもたちも緊張した表情でしたが、徐々に打ちとけてきた様子です。ワークの発表では、レストランのオーナーのお困りごとの解決策を、各チームの視点で提案してくれました。
このワークで子どもたちに体験してもらいたかったことは、役割や専門知識が異なるメンバーがチームになり、お客さんの問題を解決するという疑似体験でした。IT業界では、知識や役割ごとにたくさんの職種があります。職種の異なる人たちが集まって、チームとしてお客さんの問題や課題の解決に取り組むことが重要になります。
最後に、チームで働くことを ”一人で勝つな、一人で負けるな”という言葉で表現し、子どもたちに伝えました。うまくいった時も、うまくいかなかった時も、チームであることが大切です。今後の学校生活、おしごとリップにおいてもチームとして取り組んでもらいたいと思います。
本年度も、おしごとリップを通し子どもたちの学びのサポートに取り組みます。
今後ともご支援をお願いいたします。