「おでかけリップ」とは、外国ルーツの子どもたちが自分で進みたい未来についてのイメージを持つことができるように、体験プログラムを提供する取り組みです。
2024年3月3日(日)、「おでかけリップ」の第4回を栃木県のJAXA筑波宇宙センターで実施しました。
展示館「スペースドーム」に入ると、100万分の1スケールの美しい地球の展示「ドリームポート」がお出迎え。飛行機や人工衛星がどのあたりの高さを飛行しているのかや、国際宇宙ステーションは地球を90分で1周していることなどの説明を聞きました。
続いて、人工衛星や宇宙開発に関する展示を見学。今回参加した子どもの一人は少し前まで宇宙飛行士になりたい、という夢を描いていたようで、他の子どもたちに宇宙について教えてあげている姿も見られました。
「最初の人工衛星はどのくらいの大きさか知ってる?」や「宇宙食は結構おいしいってインタビューで言ってた!」と質問を交えながらコミュニケーションを取っており、小中学生には少し難しい内容の展示もある中、他の子どもたちとともに楽しんでくれていました。
展示の中には、宇宙用電池と地球の電池の重さを持ち上げて比べるものや、触れる月の模擬砂時計もあり、「これは面白い!」、「こっち(月の砂の方)は全然砂が落ちないんだ!」といった感想を聞くことができました。
さらに、国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の実物大モデルの展示では、中に入って見学することができ、子どもたちと親御さんの撮影スポットになっていました。親御さんの中にも宇宙に関心のある方がいらっしゃり、熱心に展示や子どもたちを撮影されていました。
宇宙服の展示も子どもたちに人気があり、1つの宇宙服に2人で顔を出すほほえましい姿も見られました。
スペースドームの見学後は、視聴覚室にてロケット打上げ音響体験に参加。ロケット発射場から3km 地点で取得した発射時の音響を映像とともに鑑賞しました。かなりの轟音に驚くとともに、発射場と音を取得した場所に距離があることから、映像と音に10秒程度のラグがあり、その点に興味を持った子どももいたようです。
最後に、子どもたちに今日の感想を日記帳に書いてもらいました。以下は日記の抜粋です。
・いろんな展示物を見たり体験したりして宇宙飛行士の大変さを知りました。 ・ロケットの音は10秒ほどおくれてつたわってくる。3kmほどはなれていても音がめっちゃ大きく聞こえる ・いちばん楽しかったことは、えいがです。りゆうは、音がすごくてたのしかったです! ・えいがのロケットの音でかくてびっくりしました。 ・うちゅうふく・・・おもそうでうごきずらい ・ロケットうるさかったです。 ・これからもみんなにロケットのことをいいたいと思いました。 ・たのしかったですでもあつかったです。ありがとう。 ・いろいろなロケットを見楽しかったです。 ・この技術が日本製であることを誇りに思います。 ・くわしく、宇宙についてなれてよかったです。
日記を書くことで振り返りをするだけでなく、子どもたちの成長も確かめることができます。みんなの感想を読んで微笑ましい気持ちになりました。
おでかけリップは、今期、5回、6回と続きます。また今後も皆さまにも優しく見守っていただき、ご支援賜れますと幸いです。