グリーンビジネス支援の最近の活動と今後について

マイクロファイナンスプロジェクト　Non-financial事業から最近の活動と今後についてお知らせいたします。

活動の経緯

マイクロファイナンスプロジェクト　Non-financial事業では、2019年からバリ島を拠点に活動するNGO　su-re.coとパートナーシップを結び、気候変動の危機に直面する農家の支援活動として「グリーンビジネス支援」を行ってきました。

 プロジェクト開始からクラウドファンディングなどを通じてsu-re.coの農家支援活動を国内で周知してまいりましたが、2021年からは日本国内で支援先農家の作物の販売支援する活動も開始しています。

 国内の企業様に対してコーヒーやナッツ、スパイスなどの商品をPRし、日本からの支援がインドネシアの気候危機対策に充てられるよう活動してきました。

 これまでコーヒー生豆700kgを農家から購入し農家の収入に直接的に貢献しただけでなく、パートナーであるsu-re.coの活動を通じて、気候変動環境下で農業を持続し、農家の収入を維持向上するためのナレッジ提供など間接的な貢献を実現しています。 

初めての現地視察

COVID-19による海外渡航規制が緩和されたことをうけ2023年5月、メンバー5名がバリ島を訪問しました。su-re.coと共に支援先の農家を訪れ、気候変動の影響の実態やアクションプランについてインタビューを行いました。

 バリ島北部でコーヒー農園を経営する農家は、「ここ数年の気候変動で、一本のコーヒーの木から収穫できるチェリーの量が４〜５分の１に減少した」ことまた、「このような環境に適応するため、森林栽培を増やすことで環境変化に強くなること、栽培する作物の品種を多様化させ、収入源を分散させることが重要である」を語ってくれました。 

現地の農家との交流を通じて、彼らが地域のリーダーとして持続可能な農業と自然保護に向き合っていることに感銘を受けました。彼らの知恵と経験を尊重し、より効果的な支援を実現するため、今後はより密接に連携し、持続可能なビジネスモデルの構築に向けた取り組みを強化していく予定です。

この訪問を通じて、気候変動の影響は単なる理論的な問題ではなく、実際に農家の生計に大きな影響を及ぼしていることを実感しました。私たちは、地域の課題に対してさらなる啓発と行動を促すため、国内での広報活動を強化し、多くの人々にこの重要な問題に目を向けてもらうことの大切さを実感しました。

訪問記や現地のインタビューはまた改めてご報告いたします！

今後の活動予定

 Non-financialグループでは今後、バリ島渡航の際のインタビューを題材にインドネシアにおける気候変動の実態とその危機に適応するために奮闘する現地の人々の様子をレポートしてまいります。農家やsu-re.coメンバーのインタビュー動画も公開しますので、お楽しみに。

 また、レポートではお伝えし切れないより詳しい情報はセミナーやワークショップを通じて皆様にお届けすることを企画しています。さらに、バリ島を拠点に活動するsu-re.coと共同で現地視察ツアーも検討しておりますので、グリーンビジネス事業チームからのお知らせをお待ちください。

組織変更のお知らせ

気候変動危機とそれに起因する農家支援をテーマとするNon-financial事業はこれまで途上国の貧困問題に取り組むマイクロファイナンスプロジェクトの傘下で活動してきましたが、グループ独自の活動ゴールに向けてより力強く活動していくため、マイクロファイナンスプロジェクトから離れ、「グリーンビジネス支援」として2023年8月よりLiving in Peace ALLに紐づく事業として再始動します。

※HPの組織変更に時間を要するため、新着や記事に関してはしばらくの間、引き続きマイクロファイナンスプロジェクト内に投稿が続く予定です。

引き続き本事業への皆様からの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

気候変動危機対策と農家支援に共感する方へ