11月27日(日)に、2022年度第7回目の「おしごとリップ」を開催しました。今回も10月に引き続きオンラインでの開催でしたが、訪問依頼があったクリスマス・ヴィレッジには、久しぶりにLIPメンバーが直接伺って実施しました。
今月のテーマは「製造業界」。講師には洋菓子製造会社の株式会社ロピアの代表取締役社長である吉田さんをお迎えし、製造業界の仕事や、仕事に対する向き合い方や価値観を語っていただきました。
11月のプログラムは、他者との繋がりを意識することを主軸に話が進められました。今回はその中でも、他者(顧客)からの満足度を高める上で重要な役割を担う「商品企画」を、講義で重点的に説明しました。その際、実際に社員さんから集めた生の意見を紹介し、商品企画にどんな喜びがあるかをリアルな視点から伝えられました。
また、他者との縁を大事にすることの重要性を、吉田さんの学生時代の担任とのエピソードや、4度の転職経験から熱く語っていただきました。人との縁を大事にしていると、人生を変えるきっかけが生まれて新たな可能性を開けること(触発機会)の話をしていただき、お金以外の仕事選びの観点を子どもたちに伝えられたと感じます。
ワークでは、商品企画の仕事について理解を深めるために、メーカーの商品企画担当者になりきって商品を提案することを体験しました。
商品企画のお題は、コンビニのバイヤー向けに「10代の学生が友達の誕生日を祝うときに欲しくなるお菓子プレート」を提案するというものです。
今回は、ただ完成形を頭で想像するだけではなく、実際に手を動かしてお菓子プレートを作ってもらいました!
お菓子作り体験は、コロナ感染症拡大前に対面で実施したことがありましたが、今回はオンラインでの実施です。
そのため準備にはかなりの工夫が必要で、吉田さんやロピアの社員の方々、施設の職員さんとの連携が重要でした。
LIP側では、コロナ禍でも実施できる条件の検討から、設営・段取り・訪問の有無・ワーク時間の超過など、様々なパターンを想定して設計を行ないました。
またロピア側では、一人ひとりに材料を配布しやすいように個包装すること、クッキー生地を広げやすいように袋を有効活用すること、生クリームの絞り袋を簡単に作れるように袋を二重にするなど、当日の準備や製作時間を短縮するために尽力をしてくださりました。
その甲斐あって、子どもたちからは独創的なお菓子プレートとともに、「味を飽きさせないよう、層ごとに異なる食材を配置する」や「幸せになってほしいから、キャンプファイヤーを表現してにぎやかな様子になるように」などの工夫したことを続々と発表してくれました!
子どもたちにとって、様々な情報を見聞きしながら実際に手を動かす高難易度なモノづくりを達成したことで、自己効力感を高めたり、他者のことを想いながら商品を考える企画職の楽しさを感じたりできたようです。
今回のおしごとリップに参加した子どもたちからは、
「いつも自分が作るときとは違って、どうやったら買ってもらえるかを考えながら作ったから、ちょっと頭を使って難しかった」
「とても楽しかった。(ひさしぶりに)LIPメンバーと交流できてよかった」
などの感想が挙がりました。
今後も子どもたちの未来に繋がる貴重な機会を創出して参りますので、ご支援・ご指導のほど、引き続きよろしくお願い致します